自分史(その15)、熊本大学時代
春や夏の長期の休みになると、少林寺拳法の合宿を行っていました。 学内合宿とともに、多度津にある少林寺拳法の総本山にも毎回欠かさず行っていました。総本山では、武道専門学校の先生方に直接技の指導をしてもう事ができました。見事な体捌きと力の使い方で、簡単に投げ飛ばされてしまう事が、驚きでもあり、その技能の習得が大きな目標でもありました。
当時は、山崎先生と新井先生、川島先生から直接指導をしてもらうだけで大きな喜びでした。 先生方が学生の前で解説をしながら、技を直接かけて行きます。 “急所のこのあたりをこの角度でこういう風に当て身をすると、落ちるんだよ! ほらね!” “力を使わなくても、相手の関節をこうせめて、こういう体捌きで、・・・”と言いながら、軽く投げ飛ばす様が、とてもかっこよく映っていました。
学生時代の休みが、学内合宿や本山合宿だけで終わるのではなく、なにか大学時代の思い出を作りたいと、部活の友達と二人で自転車旅行に出かけることにしました。
北海道の札幌から、東京日本橋まで日本の北側を縦走しようという計画です。もちろん学生の旅行ですから、基本的には野宿です。 寝袋を積んで走り、駅の軒先を借りて寝泊りをしていました。 夏休みの時期は多くの学生が旅行をしていましたが、そのほとんどはバイクだった気がします。 すれ違うたびにピースサインで合図を送り、がんばれよ!とエールを送り合うのがマナーでした。 また、駅に寝泊まりする人も多く、不思議と連帯感が生まれてきます。
旅行のスケジュールは少し緩めで、半日走っては、残りの時間で宿泊地周辺を観光するというものでした。
函館の夜景、中尊寺金色堂や松島、仙台のわんこそばなど、要所要所の印象が強く残っています。
それ以降も、旅行先では必ず周辺をぶらぶらしています。 地図もなくあてもなく歩き回り、新しい事に出逢う事が好きです。 自分を振り返ってみると、どれだけ好奇心が旺盛なんだ、と思います。
以上
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