P.F. ドラッカー
平成23年2月号の致知の特集は、「ドラッカーと本田宗一郎、2人の巨人に学ぶもの」という対談です。 P.F.ドラッカーは、言わずと知れた「マネージメントの父」「現代社会最高の哲人」と呼ばれた人で、企業経営やビジネスの世界では、彼の著書はバイブルとなっています。
多くの示唆に富んだ言葉を残しています。 また、いつも物事の本質や大きな潮流を見失わず、原理原則を追求しています。 週刊ダイヤモンドでも特別企画を行っていました。 混迷を深める政治経済だからこそ、彼の発言が熱心に研究されているのだと思います。
週刊ダイヤモンドの特別付録の中から、特に感銘を受けた言葉を上げてみます。
「これからの20年、30年、仕事を心躍る物にするには、目線を上げて自らを駆り立てよ」
「知識労働の生産性こそ、1人ひとりの人間、一つひとつの組織が成功を続けるうえで不可欠のものである。これからの数十年にわたって、知識労働者として活躍する人としない人、知識経済において繁栄する組織としない組織の差は、歴然となる」
「われわれは今、壮大な歴史の転換期を経験しつつある。この転換がポスト資本主義社会を創造しつつある。」
「昨日を捨てることなくして、明日をつくることはできない。内部に変化への抵抗があったのでは、組織そのものが立ち枯れとなる。変化が不可避であるのならば、自らが変化しなければならない。変化の先頭に立たなければならない。」
「組織の中にプロフィットセンターはない。全ては顧客のところにある。企業の活動が、成果を生むか無駄に終わるかを決定するのは、企業の外部にいる者である。」
「成果を上げるために必要な3つの事、①常に貢献を考える事、②常に集中する事、③目線を高くする事。 そして、成果を上げるための能力を“真摯”に努力をして身につける事」
「“利益”は目的や動機ではない。事業を継続・発展させる明日のためのコストである」
「社会は数十年をかけて、次の新しい時代のために身繕いをする。世界観を変え、価値観を変える。社会構造を変え、政治構造を変える。技術や芸術を変え、機関を変える。やがて50年後には、新しい世界が生まれる。」
私達は、時代の転換期に立ち会っている。 自らが変化の先頭に立ちたいと思う。
以上
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