鹿児島銀行 日向経友会 舞の海さんの講演
先日、鹿児島銀行の日向経友会で、舞の海秀平さんの講演を聴く機会がありました。
年間80講演ほど行っているとのこと。 とってもお話が上手で、飽きさせず数々のエピソードやご自身の相撲への思いを話して頂きました。 特に頭にシリコンを入れたくだりは、その必死さが目に浮かぶようでした。
相撲は勝負事である前に、伝統文化であり、神事である。 神様の前で勝負事の奉納をしている。 だから、作法が大事なんだというお話しでした。
グローバル化の波にのみこまれて、外国人力士が増えたことにより、良き伝統も無くなりつつあるというお話には、非常に残念な気持ちになりました。
そして、今、多くの不祥事が取りざたされています。 野球賭博問題から八百長疑惑まで、相撲界の屋台骨を揺るがす問題となってきています。 これも現在の日本の社会が抱える問題と根っこは同じかもしれません。 まず一つは、倫理観や道徳観、考え方や価値観に関する教育なしに、個人の権利や自由を主張する社会となってきているということ。 そして、これまで長く閉鎖的でなれ合いの関係性の中で回っていた社会が、透明性と要求されるようになってきたということ、だと思います。
中傷や批判をするばかりでなく、あるべき姿を建設的に話し合い、変化していくことをサポートするようになれればいいのに、と思います。 この社会はつながっていますし、自分達が作ってきた社会なのだから、誰かを批判したり、責めたりしても、問題は解決しないと思います。
舞の海さんのお話の中に、参考になる話もたくさんありました。
「勝ってもおごるな、負けてもひがむな。」、「自信が過信・慢心、油断につながる。」、「自分の強みを相手の弱みにぶつける」 相撲界には、日本の伝統様式を守り、人を育てるなどの良い部分もたくさんあるはずです。
マスコミや政治家も、日本の伝統の良さを活かし、育てることも考えながら、発言をして欲しいなあと思います。
今日は節分です。季節感を感じさせる伝統行事も大切にしたいですね。
以上
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