同友会 企業連携推進協議会
先日、中小企業家同友会の企業連絡推進協議会というものが行われ、出席してきました。
各地の同友会の“仕事づくり”を担当している役員さんが集まって、意見交換をしました。
連携実践事例に学ぶとして、大阪の中央電機計器製作所と福岡のFASTの活動事例の報告がありました。
また、引き続き、中小企業振興条例推進活動のお話が中同協の政策局長からありました。
協議会に参加して、一番感じたのは、企業活動も地域活性化も、仕事づくりも人づくりも、すべて関連しているということでした。 とくに、現在は、系列は崩れ、地域間競争も激しくなっていますので、なおのこと、横のつながりという事が非常に重要になってきているかと思います。
中同協は、仕事づくりと地域連携の取り組みの姿勢と新たな視点を以下のように提示しています。
① 地域とともに歩む姿勢を座標軸とした経営のあり方を探求している。地域の繁栄なくして自社の存続はありえないという認識を深めている。
② 自社の利益追求でなく、農商工連携や6次産業化のように、地域資源をつなぎ合わせ、地域産業を複合化することで、付加価値の高い仕事づくりと魅力ある地域づくりの実現を目指す。
③ 狭い地域の差別化にこだわるよりも、事業の参加者・協力者を近隣地域(さらには全県)にひろげ、地域全体を巻き込むことで、新しい市場(マーケット)を作り、地域ブランド化を目指している。「地域を一つのユニット」と考え、利益は個別の店ではなく、地域全体で出す仕組み創り(久繁哲之介『地域再生の罠』ちくま新書)が大切。
④ 生産者の想いが消費者・ユーザーに直接伝えられる仕組みをつくるなど「顔の見える」関係づくり、信頼関係づくりを重視している。しかも、思いの一方通行でなく、共感してもらえる発信能力を高め、生産者と消費者の交流の場づくり、さらには、消費者が生産や商品開発に参加する機会を設け、楽しめる仕事づくりを目指している。
⑤ 地域で生活の歴史と文化を掘り起こして、文化を市場に提案し、文化で仕事を作る。その文化を「待ち望んでいる人がいる」という確信のもとに、地域で消費者を発見し、顧客としている。
⑥ 「地域づくりは人づくり」の考え方で、地域に学び合いの場を設けて公開し、地域資源は生活文化への理解を深め、人材の流出を防ぎ、地域との関わりの強い人材を育成しえいる。
⑦ 若い人が誇りを持って働ける職場づくりを目指したり、高齢者に働く場を提供するなど、地域の老若男女が希望を持って働き生活できる場と機会とつくっている。
本日は以上です。
コメント