自分史(その23)、エジプトその3
エジプトで、現地の人が良く食べるのは、豆のスープです。 そして、意外においしいのが、アエイシー(チャパティ)というパンです。休みの日に、近くのパン売り場に並ぶとおいしいパンが買えます。それをあぶって蜂蜜を付けて食べると、とってもおいしく食べられます。
また、とても印象に残っているのが、チャイです。 小さめのコップに紅茶のような色のお茶が入っていて、沢山の砂糖が入っています。 どこに行ってもまず一杯、と勧められます。 夏はとても暑い国だから、甘いものをしっかり取るのかもしれません。
町中にも、チョコレート菓子や、白いケーキのような地元のお菓子が置いてあります。 特にラマダン期間中には、砂糖の消費量が増えると聞いた事があります。
ラマダンというのは、断食の期間の事です。 といっても、24時間完全な断食ではありません。 日が昇ってから沈むまでの間に、食事をしない、というだけです。それじゃ断食じゃないじゃん!と思うのは、私だけではないと思います。 断食の期間は、食糧の消費量が増えるというのも、おかしな話です。
日が沈んでから一斉に道にくりだし、お腹を食糧で満たし、また夜が明けるまでに一日分の食事をする、だから昼間は仕事にならない。ラマダン期間中は、朝から午後2時までしか働かない、というのもこういう理由だと思います。
体にもよくないんじゃないかな?と要らない心配をしてしまいます。
しかし、敬虔な信者にとっては、一年に一回自分の日頃の行いを振り返り、食べ物の有難さを感じるための催事なのだと思うが、時代も変わり、食糧が豊富に手に入り現代では、宗教本来の意義も薄らいでいるのかもしれません。ラマダン期間中は、食べ物や飲み物はもちろん口にしてはいけないし、煙草も、唾を飲み込む、Hな話や、女性に目を向ける事さえ許されないと聞きます。
ワーカーのなかでも、真面目な信者のかたは、とてもいい職人さんで、溶接も一流、勤務態度も一流でしたから、イスラム教にはとてもいい印象を持っています。ハジ(巡礼月)の期間など、裕福な方が貧乏な人々に施し物をしたりしますし、バックシーシも本来は良い行いなのではないかと思います。
イスラム教では、一日5回も礼拝をします。顔や手足を洗い、身を清めて、モスクの中で、お祈りをします。毎朝の5時から町中に鳴り響くスピーカでのアザーンの唱句は耳に残ります。アッラーフアクバル(アッラーは偉大だ)、アッラーフアクバル、アシュハド・アンラー・イラーハ・イラッラー・・・
しかし、日本ではイスラム原理主義のイメージ定着していて、印象が悪すぎます。
とっても友好的で、対日感情も良く、仲良くしたい国です。
本日は以上です。
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