社員への手紙 その4
平成14年2月1日の手紙です。
拝啓
新年が明けて、はや1ヶ月がたちました。月日のたつのは本当に早いものです。
最近特に加速がついて時が過ぎるように感じるのは、年をとってきたせいでしょうか。
我が社のお客様の、事務所のトイレに下記のような張り紙がしてありました。
本気ですれば大抵のことはできる。
本気ですれば何でもおもしろい。
本気でしていると誰かが助けてくれる。
自分が幸福になるために、そして人を幸福にするために
本気で働いている人は、みんな幸せでみんなえらい。
人それぞれ得意不得意はありますが、もともとの能力に大きな差があったはずはありません。
人の可能性を抑えているのは、その人が自分で作った無意識の壁だと思います。器用不器用の差も多少はあるかも知れませんが、それよりも大きいのはその人がどこまで本気で考え真剣に取り組んでいるかどうかの差でしょう。信念をもって継続した人が長い間には結局自分の能力を伸ばしていくのだと思います。
ウサギとカメの話があります。どうして足ののろいカメがうさぎに勝てたのか?
ウサギは、カメより早く走りながらも、いつも後ろを振り返りカメのことばかり気にしていた。そして、カメと自分を比較して一休みしても追いつかれないから大丈夫だと油断してしまった。一方カメは、ウサギのことは全く考えずに、自分の目標である丘の上の木にむかってただひたすら歩みを進めた。だから勝てたのだ。 ・・・ という話です。
ひとりひとりが、自分で自分のことを決め付けてしまわずに、壁を作ってしまわずに、少しずつでも自分の可能性を広げていければ、こんなすばらしいことはないと思います。性格も年齢も関係ありません。自分にやる気があるかどうかだけです。「青春」という詩には、次のように書いてあります。
「歳を重ねただけで人は老いない。理想を失ったときにはじめて老いる。」
今年が皆さんとともに大きく飛躍し変革する年でありますように! 敬具
社員への手紙は、自省も込めて書いています。当時、自分の本気さが欠けていると思っていたのかもしれません。日々少しずつでも成長を感じられるようにしたいと思っています。 停滞をしない様に! 現状に甘んじてしまわない様に!! 以上
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