ISOについて
我が社の取り組みで、大切なものの一つに「ISO」があります。ISOというものを導入する事によって、様々な事ができるようになりました。以前は、いろいろな事を社内で提案しても、1人1人が各々の価値観で受け止めるために、意識の高い人だけしか行わず、全体に浸透するのにとても時間がかかっていました。しかし、ISOで“決まり事”としてみんなで決めた後は、やらざるをえません。なぜ、やらないといけないのか、という目的と趣旨も明確になります。
ISOは、仕事のやり方の標準をつくって、みんなで守ることによって、会社の業務の質を底上げしていくというものです。最低限やるべき事を例外なく全員でやる、ということを仕組みで保証しているものです。
“当たり前のことを、当たり前に行う”、という事は、当然のことのようですが、なかなかできません。個人個人の価値観で優先順位をつけたり、忙しいからという理由をつけて、後回しにしたり、今回はやらなくてもいいと勝手判断をしたり、してしまいます。みんなで守るべき基準だとして、定めたにも関わらず、です。我を出す事が個性だと考えているのかもしれません。自分の都合を考えて、お客様の立場に立って物を考える事が出来ていない証拠です。
また、書類を作成する事がISOだと考えることも違っています。全ての業務の記録を取っていく事が目的ですが、それは、従来から使っている帳票や図面への記入でも構いません。決められたプロセスに従い、しっかり品質を維持できている事を確認して、記録を残していくことが重要な事です。ISOを始めたからいらない仕事が増えたというのは、ISOの本質を理解せず、形だけまねして行っているからです。
我が社では、私の直属で品質保証担当者を置いています。そのシステムの構築から浸透まで、非常に根気のいる地道な仕事ですが、とっても重要な役割です。我が社にISOがしっかり根付いていくようにさらに力を入れて行きたいと思っています。
しかし、ISOはあくまで社内の体制固めです。マーケッティングや営業という、仕事を生み出したり、見つけてくる事は、また別の機能です。この話は、また次回。
以上
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