今週の本、「いい会社をつくりましょう」
最近読んだ本のご紹介
伊那食品工業株式会社代表取締役会長の塚越寛さんの著書「いい会社をつくりましょう」
のご紹介です。
経済優先、物質的な豊かさ優先の社会への反省が語られてきましたが、いまだ、価値観が変わったとは言えません。 現代の社会構造の中で、法人がどう振る舞うかが大きな影響を与えると思います。 そういう意味で、伊那食品工業のような会社が存在し、注目されることは、とても素晴らしいことだと思います。 日本は、世界でも稀に、長寿企業が多いといわれます。 社会の課題に挑戦し、より良い社会を作ることを事業の本質とし、本来あるべき姿を追求する会社が、長く生き残ることを意味し、そうした考え方を持つ会社が日本には、多いということだと思います。
弊社も創業からやっと45年がたちましたが、これから、100年企業を目指すためには、もっと社是や理念を意識し、社内で共有していく必要があります。 第46期の始まりに際して、経営方針発表大会で、わが社にとっての、「いい会社をつくりましょう」、というお話をするつもりです。
特に印象に残った言葉を記録します。
・ しょせん人生2万日
現役の社会人として働けるのは、たかだか2万日。 ハワイ旅行にいって、ホテルのベッドにごろごろしている人はいないでしょう。しっかりと計画をたてて、一時間も無駄のないように過ごすでしょう。数日後に日本に帰ることがわかっているからです。 人生も同じです。 やがて、間違いなく、すべての人が土に変えるのです。 仕事に毎日打ち込んで、懸命に働いて、また楽しんで、自分の能力をフルに使い切るべきで、ゴロゴロしているのは、もったいないのです。
・ペンギンのくちばし
ペンギンには、歯はありませんが、それでも魚を取ることができます。 くちばしの中の毛が、みんな内側を向いて生えそろっているからだそうです。毛の一本一本の力は、弱くても、すべての毛が同じ向きになって集まれば、力は強くなり、魚はくわえられたが最後、もがいても逃れることはできません。会社において、くちばしの毛の方向に当たるのが、けいえいりねんです。一人一人の力は小さくても、みんなで集まって同じ方向にむくことで、大きな力になります。
・モラルとモラールは連動する。
モラール(労働意欲、志気、やる気)とモラル(道徳意識)は連動する。当たり前のことをきちんとやる。 いったん決めた以上は、徹底させます。 わたしは、会社は教育機関であるべきだと思っています。 会社は採用した社員をしっかりと教育するべきです。 それが会社による社会貢献にもつながるのだと思います。
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