社員への手紙
火曜日は、これまでに発行してきた“社員への手紙”を掲載していきます。
毎月の給料日には、給料明細に“社員への手紙”を同封しています。社長に就任してから毎月欠かさずに書いていますので、1年間に12通、これまでに107通の手紙を送りました。
前の会社を退社して帰ってきたときに、一番初めに感じた事が、我が社は中小企業なのに、大きな官僚組織みたいだ、ということでした。経営困難な時期にあっても会社が倒産する事はないという感覚が蔓延している。危機感が不足しているように感じました。また、会社全体の事に関心がなく、沢山の親方がいて、ばらばらに仕事をしているようにも感じました。派閥のようなものもある様に思えました。個人の権利のみを主張し、会社全体の事や仲間の事よりは自分の事ばかりを優先させているように見えました。そういう風に感じた状況を変えていきたいと思い、組織としての仕事の進め方や、管理者・責任者としての役割と責任を考えるようにと事あるごとに話をしました。そして、社員全員に今の我が社がどういう状況なのか気づいてほしい、それぞれが会社全体の事を自分の事として考えてほしいと思い、手紙を書き始めました。
会社の状態や経済環境も変わっていきますので、ときには、今の感覚で読むとすこしずれて“???”と思う内容もあるかもしれません。また、時間の経過や環境の変化から考え方も変わり、今考えるとどうしてこういう事を言ったのかな?という事もあるかもしれません。
しかし、その時々の気持ちを振り返り、書きっぱなし・言いっぱなしにせず、大事にすべき点を再確認していくために再度読み返していきたいと考えています。また、すこし客観的にその時の文章を読んでみたいとも思っています。自分を突き放して違う立場からみると、自分の足りない部分や改める部分も見えてくるのかもしれません。
ひょっとして、平成23年4月1日で、社長就任10年を迎えるにあたり、自分がかわるきっかけとなるかも、とひそかに考えています。
以上
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