教育委員長コラム
県民総ぐるみによる教育のすすめ
宮崎県教育委員長 島原 俊英
わが社は、「人材に、惜しみなく投資をする。」
日頃、会社で社員に向かい、こう話をしています。資本主義社会での企業とは、投資回収の仕組み作りであるといわれます。経営資源を投入(投資)して、価値を生み出し、世の中に有形無形の価値を提供し、その報酬を頂く(回収)。そして、それを生み出すためのより効率的な仕組みを作り、利益を生み出す。それが企業です。企業は、どれだけ社会の役に立てるかを競い合っているともいえます。
生み出した利益の中から、社会に価値を提供し続けるために、設備への投資、人材への投資、将来に備えての内部留保を、どう分配し、有効に使っていくのか(再投資)を考えるのが、経営の大事な要素の一つです。 そして、会社の存在意義である「社会に提供する価値」を生み出す最大の経営資源が、「人財」です。
地域の資源を活かし、価値を生み出し、地域経済を活性化させる。地域を愛し、地域に誇りを持ち、地域の良さを熟知し、地域の課題に果敢に挑戦する。 地方創生を担うのは、こんな人材です。そういう人材を育てるのは、家庭であり、学校であり、地元企業であり、地域社会を担っているすべての大人の責任ではないでしょうか。
人の役に立つことの喜びを知り、そういう人になることへの憧れと意欲を持たせるとともに、学ぶことによって自己成長を続ける人材が育つ環境を作ること、それが教育の役割だと考えます。そして、そのためには、大人が自ら学び続け、挑戦し続ける姿勢を子供たちに見せ続ける必要があります。
県民総ぐるみの教育に、一体となって取り組んでまいりましょう。
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