地域振興計画づくり
現在、宮崎県では総合計画づくりや科学技術振興指針づくりを行っています。 これから、10年後、20年後の宮崎の生活や産業がどうなっていくのか? その時に向かって我々がどう行動していけばいいのか? 方向性を明確にするというものです。
将来の事を誰にもわからないのだから、そんなもの作っても無駄だという人もいます。それよりも明日の飯のタネだ、現在の課題の解消だ、という人もいます。この議論はいつも、色々なレベルで行われています。どちらも必要な事は間違いありません。しかし、どちらが先かというとやはり、しっかりとした目的・目標やビジョンだと思います。
地域をどうしたいのか、どうありたいのか、がなくては、それぞれの思いで全く違った方へ向かい、力が分散します。
産学官の連携が必要だといわれますが、実際には有効に機能しているとは言えません。県民総力戦といわれますが、力が結集しているとは思えません。 県民の力が結集し、総力戦となる仕組みを産学官民が力を合わせて作る事が必要だと思います。知事は、力を合わせようというだけでなく、その仕組みや仕掛けづくりをする必要があるのではないでしょうか。
色々な団体にコーディネーターといわれる方がいて、産業界へのアドバイスをしていますが、これまで、それが大きな付加価値を生み出すことにつながったのか? 今一度、反省してみる必要がありそうです。官主導で行うことの限界があるのかもしれませんし、全国一律で行いがちな行政の仕組みとは別の宮崎の気質や気風に合わせたやり方が必要なのかもしれません。いずれにしても、企業が自ら動き、つながる動きがもっと活発化する必要があると思います。
先日の振興指針作りでも、それぞれの分野で宮崎の将来がどうあったらいいのか、どうしたいのか、ということから議論を始め、新しい産業や事業に結びつくニーズを掘り起こすためにはどうしたらいいのか?ということを話し合いました。
政治家の役割と責任、行政の役割と責任、企業経営者の役割と責任、県民の役割と責任、それぞれを明確にしつつも、目的はひとつです。豊かな生活をおくるために多くの働く場を作っていく事に、組織・団体・業界の壁を越えて協力する体制を作らなくてはいけないと思います。
昨日、安全運転管理者講習が行われました。その中で、日向市の刀匠(刀鍛冶)松葉さんの講演が行われました。とっても面白いお話しでした。「日本刀と日本人のこころ」と題してのお話でした。
「日本が大事にしてきたもので日本に埋もれている力は世界に通用する普遍的な価値である。相手を力でねじ伏せるのではなく、戦わずして勝つ事が極上である。意識が、“外へ”ではなく“うち”へ向かい、自分の中の最高の物を育てて行くことが、武道の本質である。」
以上
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