自分史(その12)、熊本大学時代
大学時代の思い出は何と言っても、少林寺拳法部での活動につきます。入学時に入部してから卒業するまで、4年間みっちり活動をしました。普通は3年生で卒業ですが、後輩に煙たがられながら、4年生になっても部活に通っていました。それは、同級生の上月と一緒に、3段まで取ろうという目標があったからでした。
入部してから4月の間は、お客様として、やさしく教えてもらっていましたが、5月に入ると、すぐに体力作りが始まります。受験でなまった体を一気に動ける体にするのだから、たまりません。
練習はランニングから始まります。大江体育館から立田山までのアスファルトの道路や砂利道をはだしで走りました。おまけに、順番で大きな声を出しながらです。左左左右、左左左右、歩調歩調歩調と~れ、・・・、立田山までつくと、水源地の急な坂のダッシュやアヒル歩き、手押し車、一般的な筋肉トレーニング等々、本当にこれって、少林寺拳法に必要なの?と思いながらも、ひたすら体を動かしていました。
後から先輩方にも得意不得意があったことがわかりましたが、下の人間にはわかるはずもなく、まんべんなくみっちり鍛えられました。
少林寺拳法は、もともとは戦後、荒廃した日本の将来を憂えた”宗道臣”という方が、”人づくり”を目的に創始したもので、柔法、剛法、整法、などの技法と共に、禅の考え方など、道徳的な考え方も教えるいわゆる修行のためのものですが、大学の少林寺拳法部は体育会系という事もあり、かなり硬派な鍛え方をしていました。というよりも今考えると非科学的で?根性主義的?な面もありました。
春と夏に泊りがけで合宿練習をしていましたが、かなり追いつめられて先輩方についていくのがやっとでした。早朝練習で走り込み、へとへとになって食べ物を受け付けない体にお茶でご飯を流し込んだり、筋肉痛で階段の上り下りも苦労するような足を引きずりながら、長距離走についていったり、とにかく理屈抜きに体をいじめていました。その中で、先輩のいったことばが耳に残っています。 自分が”もうだめだ”、と思ってからが勝負だ、それからどれだけ頑張れるかが、自分の自信に変わる。
特に合宿の最終日に行われる千本突き、千本蹴りは、いつ終わるかわからないくらい永遠と続く気がして、ただがむしゃらに体を動かしていました。この時、どんなに苦しい事も頑張っていればいつかは終わりが来る。そして、終わった瞬間に、その苦しさは一気に充実感に変わる、という事を学びました。
部活動を通じて、いろいろな事を学びました。
次回も部活動の話題です。つづく・・・。 以上
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