こころざし課題図書(平成20年12月度)
“こころざし”平成20年12月分課題レポートは、ナタリア・ロシナさんの「 夕張への手紙 」でした。その時に提出した私のレポートを以下に掲載します。
1.エネルギーを生み出す
本を読み終えて、第一にナタリアさんのバイタリティ(生命力・活力・元気)に、とても感心しました。自分の成長に対するどん欲さは、周りの人にも多くの良い影響を与えていると思います。自らが、多くのつらく厳しい体験をしてきているにもかかわらず、非常に前向きで、あえて不安定を作り出しリスクを取り、失敗を怖がらずに多くのことに挑戦をし続ける姿勢は驚嘆に値します。「リスクを取らずに、色々一生懸命考えるのに、どこにも進まない人にはなりたくない。失敗を怖がらない、それが成長の素」
エネルギーを作り出すことを意識して、実践していることも非常に参考になりました。仕事・勉強・ライフスタイル・健康、等々非常にバランス良く時間を使い、人生を豊かにしていると感じました。エネルギーを自ら生み出し、多く使うことで、どんどん効率化して、無尽蔵にあふれ出してくるものなんだと思います。
2.プロ意識、本物を知ること
本書のいたるところで、“プロ意識”という言葉がでてきます。プロ精神(仕事に対して正しい心)を持てなくなったところから、夕張の倒産が始まった、冒頭に「沈みかけている夕張、北海道、日本のための変化の道筋へと導きたい」という言葉があります。「プロはアマチュア的なやり方を自分に許さない。改善をしていく。世界のベストを目指す。」。いつからか、私たちはこの“プロ精神”を忘れてしまって、安易な妥協に走っているのではないか?そういう気がします。職人の世界は技能に関してはこだわりを持っていますが、それを高いレベルまで磨きあげる努力を継続しているかという部分に疑問が残ります。
そして、「本物の勉強」不足。「本物を勉強すれば、何が正しいか、何が間違っているかわかる。本物がわかれば、自分がどのレベルにいるか、よくわかる。本物を知っている人は、本物しか作らない。」 ただし、難しいのは、本物にこだわるあまり、お客様の必要としているものを見失わないようにすることだと思います。自分のこだわりだけで極めていったとしても、それを求める人がいなければ、自己満足や趣味の世界で終わります。いつもマーケット(お客様)を意識していることが大事だと思います。
自分は、経営者としてプロフェッショナルと言えるのか? ということを時々考えます。プロとしてあるために、意識していることが“依存的にならない”ということです。環境のせい、政治のせい、教育のせい、従業員のせい、ではなく、すべては自らの責任だと。
これからは、意識して、“本を読むことと人に会うこと”を通して、本物に接し、本物を学んでいこうと思います。
3.アクションを起こす
「いまやる、すぐやる、おれがやる。」 自分に何ができるのだろう、と考えるだけでなく、できることからやっていこうと思いました。 話題の「夢をかなえる象」という本の中で、毎回課題が与えられます。その中で意識をして始めた事があります。「コンビニで寄付をしよう」という課題です。お金の使い道を考えることで、関心の持ち方も変わった気がします。
先日、オバマさんの演説集を買いました。言葉にとても力があります。そのオバマさんが11月4日にシカゴで行った勝利演説の中の言葉が、「Yes, we can. Change has come to America.」でした。“変化”という言葉に、多くの方が魅了されました。夕張への手紙の中では、ダライ・ラマの言葉が紹介されていました。「自らを変えようという信念は、次に決断へと発展します。さらに決断は行動へと移ります。」
本書の帯の推薦文に小山昇氏が書いています。「小さな気づきと、小さな行動で大きな成果が出ます。」 あれこれ考える前に、身の回りの簡単なことからアクションを起こす、という精神を大事にしていきたいと思います。
本を読むことで、著者の人生観や考え方に触れる事ができます。 著者の体験を擬似体験する事ができます。 でも学んだことがすぐには実践に移せるとは限りません。 しかし、それは自分の潜在意識の中に記録されていくのだと思っています。 そして、自分の中で熟成されて、必要な時に発想やアイディアとして、あらわれてくるものだと思います。 即使える手法やノウハウだけでなく、考え方や気づきを学ぶ事によって、自分の行動や習慣が変わっていくような学び方をしていきたい、と思います。
以上
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